セルフレジとは?種類やメリット、導入時の注意点など徹底解説

セルフレジとは?

近年、さまざまな店舗でセルフレジを見かけることが多くなりました。手軽でスムーズに会計が行えるため、日常的に使用しているという人も多いと思います。

新規開店にあたり、セルフレジの導入を検討している方もいるでしょうが、そもそもセルフレジとは何なのか、詳しく知りたい方もいるでしょう。

今回の記事では、セルフレジとは何なのかを詳しく解説していきます。セルフレジの種類やメリット、導入時の注意点なども解説するので、参考にしてください。 

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目次

セルフレジとは?

セルフレジとは、従来のレジとは異なり、顧客側で精算を行うレジシステムのことです。

詳しくは後述しますが、セルフレジには大きく分けて2つの運用方式があり、「セミセルフレジ」と「フルセルフレジ」があります。

セルフレジは、レジ業務にあたるスタッフの人件費削減や、スムーズな会計を行うことができるので、レジ前の混雑緩和につなげることが可能です。また、近年では、新型コロナウイルスの影響もあり、感染症対策としても注目されています。 

次項で、セルフレジのさまざまなメリットについて詳しく解説するので、参考にしてみてください。 

セルフレジのメリット

ここでは、セルフレジのメリットを解説していきます。セルフレジのメリットは、主に以下の6点です。

セルフレジのメリット
  • ①業務効率化による人件費削減
  • ②会計ミスの防止によるレジ締め時間短縮、釣銭トラブルの防止
  • ③非接触なので感染防止対策になる
  • ④スタッフのレジトレーニング時間削減
  • ⑤キャッシュレス決済が標準対応
  • ⑥新たな顧客体験の創出につながる

①業務効率化による人件費削減

セルフレジを導入することでレジの回転率が向上し、顧客の待ち時間を短縮することが可能です。また、会計処理を顧客に任せることができるため、レジスタッフの人員を減らすことができ、大幅に人件費を抑えられます。

導入する際は費用がかかりますが、長期的に見ると大きなメリットとなるでしょう。 

②会計ミスの防止によるレジ締め時間短縮、釣銭トラブルの防止

顧客に会計を任せることができるので、自然と会計ミスが大幅に減ります。会計は金銭を取り扱うため、レジスタッフの心理的なプレッシャーが大きいです。しかし、セルフレジを導入することで心理的負担が軽減され、人材の定着率アップが期待できます。求人に対する応募も増え、採用率アップが期待できるでしょう。

③非接触なので感染防止対策になる

新型コロナウイルスの影響もあり、衛生面を気にする顧客が非常に多いです。セルフレジで会計を行う場合、非接触での会計になるので衛生的であり、感染防止対策になります。

非接触で会計を行えるという理由で、来店する顧客もいるでしょう。そのため、売上アップも期待できます。

④スタッフのレジトレーニング時間削減

セルフレジがあれば、スタッフがレジ業務のトレーニングを行う時間を削減できます。その結果、教育コストの削減につなげることが可能です。

また、レジ業務という心理的プレッシャーがかかる業務がなくなることで、スタッフの定着率アップにつながります。

マネーストレスの解消は、店舗だけではなくスタッフにとっても大きなメリットとなるでしょう。

⑤キャッシュレス決済が標準対応

現在展開されているセルフレジは、ほとんどの機種で、現金だけではなくクレジットカード・電子マネー・QRコード決済が可能です。キャッシュレス決済に標準対応しているため、さらに会計をスムーズに行うことができます。

また、キャッシュレス決済に対応することで、外国人の顧客もスムーズに会計を行うことが可能です。 

⑥新たな顧客体験の創出につながる

セルフレジは、従来のレジでの会計しか経験してこなかった顧客にとって、新しい体験となります。最初は操作方法に戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れてしまえばその便利さに気づいてもらえるでしょう。

また、子どもに現金を投入させるなど、セルフレジの利用が一つの楽しみになる可能性もあります。

セルフレジとセミセルフレジの違いとは?

セルフレジには、セミセルフレジとフルセルフレジの2種類の運用方法があります

ここでは、セルフレジとセミセルフレジの違いを以下の表で解説しますので、参考にしてください。 

セミセルフレジセルフレジ(フルセルフレジ)通常のPOSレジ
使い方・商品バーコードの読み込みはレジスタッフに行ってもらう

・合計金額が表示された後、支払い方法を選択する

・選択した支払方法で自動釣銭機を使用して支払いを行う

・レシートを受け取る
・購入する商品のバーコードをひとつずつスキャンする

・合計金額が表示されたら支払い方法の選択を行う

・選択した支払方法で支払いを行う

・レシートを受け取る
・購入する商品のバーコードをスタッフが読み込む

・合計金額を顧客へ提示する

・支払い方法を尋ねる

・顧客が選択した支払方法に応じて精算を行うレシート渡す
メリット・スタッフは商品バーコードを読み込むだけでいい

・会計は自動釣銭機で行われるため、お釣りの渡し間違いが起きない

・顧客とコミュニケーションを取りつつ業務効率化が期待できる
・顧客自身が会計をすべて行う

・レジスタッフが不要で人件費を削減できる

・完全に非接触なので感染予防になる
・スタッフによってはセルフレジより早く会計を行える

・顧客としっかりコミュニケーションがとれる

・キャンペーン情報などを伝えることができる
デメリット・使い方が分からない顧客のフォローが必要

・自動釣銭機の詰まりやロール紙切れの際にすぐに対応できない場合がある
・顧客とのコミュニケーションの機会が減る

・レジにスタッフを配置しないため万引きに遭う可能性がある
・レジスタッフの人件費がかさむ

・衛生面を気にする顧客が避ける可能性がある 

セルフレジの5種類の運用方法をご紹介

セルフレジは大きく分けると「フルセルフレジ」と「セミセルフレジ」に分けられますが、さらに細かく分けると5種類あります。

ここでは、それぞれのタイプのセルフレジを紹介していくので参考にしてください。

セルフレジ(フルセルフレジ)タイプ

セルフレジの場合は、顧客自身が自ら商品バーコードを読み込み、精算まで行います。

そのため、レジスタッフを必要としません。 人件費を大幅に削減することができ、少ない人員で店舗を回すことが可能です。 

ただし、セルフレジの操作方法がわからない顧客がいた場合は、サポートにあたらなければなりません。また、操作に慣れていない顧客はかえって時間がかかってしまう場合があります。

なお、セルフレジの価格相場は100~150万円であり、券売機や自動精算機よりかは安価で導入することが可能です。

セミセルフレジタイプ

セミセルフレジの場合は、レジにスタッフを配置し、顧客が購入する商品のバーコードをスタッフがスキャンした後に、顧客自身が精算を行います。

購入点数が多い場合は、レジ業務に慣れているスタッフのほうが素早くバーコードをスキャンできる上、迅速に精算を行うことが可能です。

セルフレジと同様に 、現金自体には触れないため衛生的で、レジの回転率も上がります。

価格相場は、100~150万円です。

マルチ切り替えタイプ

マルチ切り替えタイプは、セルフレジ・セミセルフレジ・券売機の機能が1台に集約されたものです。

その場で注文したいメニューを選び、会計をすることができたり、セミセルフレジとして精算のみを顧客にしてもらったりと、店舗の状況に応じて運用することができます。

通常のPOSレジとして使用することもでき、汎用性が高いのが特徴です。価格相場は100~150万円と、通常のセルフレジと同じくらいになります。

券売機タイプ

券売機の場合は、セルフレジとは異なり会計を先に行います。支払いは顧客自身が行うため、その点はセルフレジと同じです。最近ではキャッシュレス決済に対応した券売機も増えており、非常に利便性が高い機種が多くなっています。 

飲食店での注文業務やレジ業務が不要になるので、人件費を抑えることも可能です。ただし、価格相場は200~300万円と、高額なので導入ハードルが高くなっています。

自動精算機タイプ

自動精算機はクリニックや病院などで多く導入されており、

基本的には、診察券を入れて患者情報を読み込んだ後に、表示された請求金額に応じて現金またはクレジットカードなどで精算を行うことが可能です。こちらも会計スタッフを必要としないため、人件費を抑えることができます。

価格相場は200~450万円と高額ですが、導入メリットは大きいでしょう。

自動精算機について詳しくは下記の記事をご覧ください。

人気のセルフレジメーカーと製品を紹介

ここでは、人気のセルフレジメーカーと製品を紹介していきます。それぞれ特徴が異なるので、比較しながら導入を検討してみてください。

株式会社スマレジ

この製品の特徴

高機能なPOSレジを3パターンの運用方法で使用できる

スマレジは、セルフレジ・セミセルフレジ・券売機として運用することが可能です。セルフレジとして運用する際は、スマレジの画面を顧客自身に操作してもらいます。

セミセルフレジとして運用する場合は拡張アプリ「精算機」を利用して、精算操作のみを顧客に行ってもらうことが可能です。自動釣銭機と連携する場合は、プレミアムプラスプラン以上の契約で利用できます。

また、拡張アプリ「券売機」を利用すれば、店舗に合わせたチケットを販売することが可能です。メニューを自由にカスタマイズでき、飲食点のほか、入場券などのチケット販売もできます。

この製品のポイント
  • セルフレジ・セミセルフレジ・券売機として運用することが可能
  • 自動釣銭機と連携する場合はプレミアムプラス以上の契約が必要
  • 店舗に合わせたチケットを販売することが可能

■製品情報

セルフレジタイプセルフレジ(フルセルフレジ)セミセルフレジ券売機
初期費用iPad・自動釣銭機・iPadスタンド・バーコードリーダー込みで1,000,000
ランニングコスト・0円 (スタンダード) 
・5,500円(プレミアム)
・8,800円(プレミアムプラス)
・12,100円(フードビジネス)
・15,400円(リテールビジネス
対応業種飲食店・小売店など
保守・サポート対応メールサポート(平日9:00~22:00のみ)
365日対応コールセンター(受付時間:9:00~22:00)※365日対応コールセンターはプレミアムプラス以上のプランのみ

東芝テック株式会社

この製品の特徴

セルフレジだけではなく最新の技術を駆使したシステムも

東芝テックは、さまざまなセルフレジ・セミセルフレジを提供しています。サイズや運用方法もさまざまなので、店舗の大きさや状況に合わせて導入することが可能です。

キャッシュレス決済にも対応しているため、会計をスムーズに行うことができます。

東芝テックは、他にも無人決済店舗システムや、売り場移動型セルフレジシステムなどを提供しており、通常のセルフレジよりも、さらに便利な機器を導入することが可能です。

この製品のポイント
  • サイズや運用方法が複数ある
  • キャッシュレス決済対応
  • 無人決済店舗システムや売り場移動型セルフレジシステムなども提供

■製品情報

セルフレジタイプセルフレジ セミセルフレジ
初期費用要問合せ
ランニングコスト要問合せ
対応業種飲食店・小売店など
保守・サポート対応ホームページから全国各地のサービス拠点を検索可能 

ポスタス株式会社

この製品の特徴

セルフレジを券売機としても使用できる 

ポスタスは自動釣銭機と連携できるので、セルフレジ・セミセルフレジとして運用可能です。

また、飲食店向けのキャッシュレス決済ができるセルフレジ・券売機も提供しています。

店舗に合わせたサイズと機能を揃えており、券売機としてもセルフレジとしても使用可能です。運用方法を切り替える際は、簡単モード切り替えを行うだけなので非常にスムーズにできます。

導入前後のサポート体制が充実しているので、安心して導入できるでしょう。

この製品のポイント
  • セルフレジ・セミセルフレジ・券売機として運用可能
  • 店舗に合わせたサイズと機能を揃えている
  • 導入前後のサポート体制が充実している

■製品情報

セルフレジタイプセルフレジ(フルセルフレジ)セミセルフレジ券売機
初期費用要問合せ
ランニングコスト小売店:月額12,000円~
飲食店:月額12,000円~
飲食店(小規模店舗)月額6,000円~
美容・サロン:月額12,000円~
対応業種小売店、飲食店、美容・サロンなど
保守・サポート対応365日電話サポート初期設定・設置などの導入サポート
全国無制限の駆けつけサポート

株式会社GENOVA

この製品の特徴

クリニック・歯科向けの自動精算機・セルフレジ

株式会社GENOVAは、クリニック・歯科向けの自動精算機、セルフレジを提供しています。

自動精算機のNOMOCa-Standは、会計だけではなく受付も可能なので、スタッフの負担を大幅に軽減可能です。

セルフレジのNOMOCa-Regiは、患者IDを手入力するか、診察券に印字されているQRコード・バーコードを読み取ることで、請求金額が表示されます。

サポート体制が充実しており、全国に支店があるため不具合や修理が必要な場合は専任スタッフに駆けつけてもらうことが可能です。

この製品のポイント
  • 会計だけではなく受付も可能
  • スタッフの負担を大幅に軽減可能
  • サポート体制が充実しており全国に支店がある

■製品情報

セルフレジタイプ自動精算機セルフレジ
初期費用要問合せ
ランニングコスト要問合せ
対応業種クリニック・歯科
保守・サポート対応電話サポート遠隔サポート 全国駆けつけサポート

株式会社寺岡精工

この製品の特徴

セルフレジを幅広い選択肢から選ぶことができる 

株式会社寺岡精工は、複数のタイプのセルフレジ・セミセルフレジ・マルチ切り替えタイプのレジを提供しています。 選択肢が複数あるため、店舗の状況や予算に応じて導入することが可能です。

その他「Shop&Go」という、顧客自身がスマートフォンでバーコードをスキャンする、スマホレジシステムも提供しています。

また、医療機関向けのセルフ精算レジも提供しており、カウンター型と自立型があるため、院内のスペースに応じて導入することが可能です。

この製品のポイント
  • 選択肢が複数あるため店舗の状況や予算に応じて導入可能
  • スマホレジシステム「Shop&Go」も提供
  • 医療機関向けのセルフ精算レジもある

■製品情報

セルフレジタイプセルフレジセミセルフレジマルチ切り替えタイプ 
初期費用要問合せ
ランニングコスト要問合せ
対応業種小売店、医療機関など
保守・サポート対応24時間365日電話対応 出張サポート
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セルフレジにデメリットはない?

ここでは、セルフレジのデメリットについて解説していきます。

①通常のレジより導入費用・ランニングコストがかかる

セルフレジの導入は、通常のPOSレジより、導入コストとランニングコストの負担が大きく、最低でも100万円~150万円の導入費用が必要です。

決して安い金額ではないので、よく検討した上で導入するようにしましょう。

②高齢の方などセルフレジが苦手なお客さんのサポートが必要

最近はセルフレジの普及率が高くなっており、問題なく使用できる方は多いですが、それでも高齢者の方など操作が苦手な方は少なからずいます。

その場合、顧客へ操作方法を説明するサポートが必要になり、従来のレジの運用よりも時間がかかってしまう可能性があるでしょう。

初めてセルフレジを利用する顧客向けに、レジ横など、すぐに目に入る場所に簡単な操作説明のPOPなどを貼っておくといいです、 

③払い忘れなどのトラブル発生

セルフレジは非常に利便性が高い製品ですが、万引きや払い忘れのリスクがあります。実際に、セミセルフレジを導入しているスーパーでは、月に数件の未払いが発生しているようです。

埼玉県のスーパーマーケットの事例

「会計に行かないで、そのまま出て行ってしまうと分かる術がない。未払いは1カ月に3~5件くらいはあると思います。気がつかないともうちょっと多い月は、5~10件ある」

万引きや払い忘れなどは、気付くのが難しく、店舗にとっては大きな損失となります。そのため、防犯カメラの設置を示すシールや、スタッフを配置しておくなどの対応が必要でしょう。 

④お客さんとコミュニケーションをとる機会が減る

実際にセルフレジを運用すると、顧客とのコミュニケーションの機会が少なくなるため、顧客との距離や接客サービスが重視される店舗には向かないでしょう。

セルフレジを導入する際は、店舗の方針を考慮して導入するのをおすすめします。

まとめ

セルフレジは、複数の運用方法があり、店舗に適した方法で導入するようにしましょう。また、 導入コストやランニングコストが発生するので、予算を考慮した上で導入を検討するのをおすすめします。

どんなセルフレジを選べばいいか迷った際は、今回の記事の中で紹介したセルフレジの中から選んでみてください。 

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