POS レジは機械である以上、何かしらの原因でエラーを起こすことがあります。エラーが発生してしまうと復旧に時間をとられ、レジの前には長蛇の列ができて焦ってしまうでしょう。
今回の記事では、POSレジのエラーが起きた際に迅速に解決するための7ステップを紹介していきますので、参考にしてください。
POSレジのエラーを解決するための7ステップ
ここでは、POSレジのエラーを解決するための7ステップをそれぞれ解説していきます。
①まずは目の前にいるお客様対応を完了させる
POSレジのエラーが起きる時は、レジの立ち上げ時や締め作業中などがありますが、もっとも焦ってしまうのは、お客様対応中の会計時でしょう。
この場合、最優先にするのは目の前のお客様です。自分だけで復旧させるのが難しかったり、分からなかったりする場合は、すぐにお客様を別のレジへ誘導します。
レジが1台しかない場合は、電卓を使用して計算し、メモを取りながら落ち着いて会計することが大切です。
②いろいろいじる前にデータのバックアップをとる
POS レジのエラーが発生した際に、いろいろと操作をして復旧を図りますが、その際は必ず事前にバックアップをとるようにしましょう。エラー対応中にデータが飛んでしまう恐れがあり、そうなると売上の把握が難しくなります。
バックアップは、各POSレジの管理画面から、データの管理・ダウンロードなどの操作をすることで可能です。クラウド型の場合、自動的にデータが保存されているものもありますが、それでも一度しっかりと、最新のバックアップ状態を確認するようにしましょう。
エラーはいつ起きるか分からないので、日頃からバックアップをとっておくことが大切です。設定やスケジューリングを行うことで、定期的にバックアップがとれるようになります。
③エラー箇所の解明。ひとつひとつ順番に確認する。
エラー復旧を試みる際は、まず、分かる範囲でエラー箇所を確認していきましょう。
- 「現計」ボタンが反応しない
- 「小計」ボタンが反応しない
- バーコードが読み込めない
- スキャナーが立ち上がらない
- ターミナル自体が立ち上がらない
- 画面上に何らかのエラー表示がされているのか
これらのことを確認します。基本的にPOSレジのマニュアルなどに対処法が記載されているので、その内容に沿って対応してみましょう。
④接続の確認
ボタンが反応しないなど、操作がうまくいかないような故障の場合、接続の不具合が考えられます。ハンドスキャナーなどが作動しないときは、接続元を確認してみましょう。
ハンドスキャナーがコードレスの場合は、一度充電し直してから使用してみてください。その他の部分も一通り接続を確認して、しっかりと接続されているかチェックします。その際、目視だけで判断するのではなく、しっかりと手で差し込みを確認するようにするといいです。
⑤ここまで来てだめなら一旦再起動!!
ここまでの対応で復旧しない場合は、バックアップを取った後に再起動してみましょう。再起動は最終手段となるので、いきなり行わないようにしてください。
再起動ボタンの位置は製品によって違うので、メーカーHPから確認した上で、再起動を行います。
⑥違算が発生しないようにドロアーの中の現金額を控えておく
エラーが発生すると焦ってしまいますが、その際、キャッシュドロア内の現金を念のため把握しておくといいです。POSレジが復旧するまでは、一時的に電卓などで対応する必要がありますが、そうなるとレジ差異が発生する可能性が高くなります。そのため、エラー発生時はレジ金を確認しておくようにしましょう。
⑦サポート担当に連絡!
自分でやれることをやった上で、それでも復旧できない場合はサポートや担当者に連絡します。その際、すぐに連絡ができるように、故障時の連絡先をメモに控えておき、分かりやすい場所に貼り付けておくといいでしょう。
エラーの状況を説明することで、しっかりと対応してもらうことができます。
サポートの解決を待っている間の対応はどうするのか?
POSレジが故障した際、他にPOSレジがない場合は店長・マネージャーなどの責任者の指示に従います。1台故障したとしても、レジが複数台あれば何とかなりますが、1台しかない場合は電卓などの代用品を使って会計を行うしかありません。
エラーは解決しましたか?次回もしエラーがあったときに備えて普段から備えておくことを解説
POSレジが故障すると、焦ってしまい、いつもは問題なくできていたことができなくなります。そのため、万が一の時に備えて、普段から準備しておくことが大切です。
まず、POSレジが故障してキャッシュドロアが開かなくなる可能性があるので、小口現金を用意しておきましょう。
また、 日頃からPOSレジのデータのバックアップをとっておくようにします。
その他、故障時に落ち着いて対応できるように、POSレジ故障時のマニュアルを作成しておくといいです。
まとめ
POS レジのエラー時は、何よりも焦らないことが大切です。目の前のお客様のことを最優先に考えて、落ち着いて対応するようにしましょう。
今回の記事の内容を参考に、エラー発生時のマニュアルを作成しておく事をおすすめします。
