自動精算機は、会計をスムーズに行う上で非常に便利です。釣銭の渡し間違いを防止でき、お釣りを手渡しする必要もありません。そのため、非接触で衛生的です。
メリットの多い自動精算機の導入にあたり、どれくらいの価格がかかるのか、低価格な製品はどれか、知りたい方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、自動精算機の導入価格の相場に関して詳しく解説していきます。人気製品の価格比較・ランキングも紹介しますので、導入する際の参考にしてください。
- 自動精算機の価格相場
- 人気自動精算機の具体的な価格、低価格で人気の製品
- 自動精算機の導入価格を上下させる要因
- 自動精算機の価格をおさえる方法
【はじめに】自動精算機の導入価格相場はどれくらい?
自動精算機の導入価格相場は200~450万円ほどです。また、導入後も、ランニングコストや、メーカーによっては保守料金・月額利用料・キャッシュレス決済手数料が発生します。
保守メンテナンス費用は、月額50,000円が相場で、キャッシュレス決済手数料は3.5%ほどかかると覚えておきましょう。
人気の自動精算機の価格を比較
以下の表では、人気の自動精算機の価格を比較し、低価格ランキングを表にしました。
一部価格が非公開となっていますが、当サイトにお問合せいただくとお答えすることが可能です。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 番外 |
POSレジ名 | SMA SEL | Flexcom Pay | NOMOCa-Standジ | 卓上再来受付自動精算機 | テマサックPro | FIT-A | 自動受付精算機 |
問い合わせ | 問い合わせ | 問い合わせ | 問い合わせ | 問い合わせ | 問い合わせ | 問い合わせ | 問い合わせ |
導入価格 | 1,700,000円~ | 非公開 ※当サイトにお問合せください | 非公開 ※当サイトにお問合せください | 非公開 ※当サイトにお問合せください | 非公開 ※当サイトにお問合せください | 非公開 ※当サイトにお問合せください | 個別見積り |
ランニングコスト | 18,000円~ | 非公開 ※当サイトにお問合せください | 非公開 ※当サイトにお問合せください | 15,000円~ | 19,000円~ | 27,500円~ | 22,000円 |
メーカー名 | 株式会社インテクア | 日本金銭機械株式会社 | 株式会社GENOVA | システムギア株式会社 | 株式会社カワニシバークメド | 株式会社アルメックス | 日立チャネルソリューションズ株式会社 |
自動精算機の価格ランキング
ここでは、自動精算機の低価格ランキングを紹介していきます。機能性と価格を考慮して、それぞれの比較をしてみてください。
SMA SEL(スマセル)シリーズ【1位】

- 省スペース設計
- 釣銭切れが少ない
- 相場より安い
SMA SELシリーズは、病院・クリニック向けの自動精算機です。3種類の機種があり、スペースやカウンターの形状に合わせて選択できます。また、卓上タイプでも、専用の台を使用することで自立式にカスタマイズ可能です。
現金は、精算機内で十分保管できるので、日中に釣銭切れが頻発する心配もありません。
導入価格は170万円からとなっており、相場より安いので導入しやすいでしょう。
■SMA SELシリーズの価格
導入価格 | 1,700,000円~ |
ランニングコスト | 18,000円~ |
Flexcom Pay【2位】

- キャッシュレス決済対応
- 専用コールセンターと全国70ヶ所のオンサイトメンテ拠点あり
- 低価格で導入しやすい
Flexcom Payは、クリニック・診療所様向けに特化したキャッシュレス対応精算機です。レセコンとの連携ができ、会計情報を画面に表示させて、患者自身で支払いを行ってもらえます。
専用コールセンターを常設しており、全国70ヶ所のオンサイトメンテ拠点もあるので、導入後のサポート体制も万全です。
価格は非公開となっていますが、比較的低価格なので導入しやすいでしょう。
■SMA SELシリーズの価格
NOMOCa-Stand【3位】

- 患者満足度向上
- 人材コスト削減効果
- 再来受付が可能
NOMOCa-Standは、クリニック向けの自動精算機です。会計業務を無人化できるため、レセコン入力や書類作成など、他の業務に時間を使うことができます。診療科によっては、診察・処置が終わればそのまま精算機で支払いを行うことが可能です。会計待ち時間を大幅に短縮できるので、患者満足度向上にもつながるでしょう。
また、会計スタッフが必要なくなるので、人件費削減効果も期待できます。再来受付機能も備わっているので、受付もスムーズに行うことが可能です。
NOMOCa-Standの評判・口コミ
■NOMOCa-Standの価格
卓上再来受付自動精算機【4位】

- カウンターに設置できる
- クレジットカード決済が可能
- 画面が大きくて見やすい
卓上再来受付自動精算機は、中小規模病院・クリニック向けに開発されています。カウンターなどの狭いスペースでも設置できるコンパクトサイズなので、設置の際の大掛かりな工事やリノベーションは必要ありません。
精算は現金のほかクレジットカード決済も可能で、領収書・医療明細書は自動発行されます。また、17インチの大型タッチパネルを採用しており、視認性が高く、使いやすい画面構成なので高齢の患者でも使用できるでしょう。
■卓上再来受付自動精算機の価格
導入価格 | 非公開※当サイトにお問合せください |
ランニングコスト | 15,000円~ |
テマサックPro【5位】

- キャッシュレス決済・多言語標準対応
- 362日サポート体制
- 低価格で導入可能
テマサックプロは、クリニック・歯科・薬局・動物病院向けに作られた自動精算機です。
一般的にオプション機能として提供されているキャッシュレス決済・多言語対応機能が標準搭載されています。
ソフトのトラブル時には遠隔操作で迅速に対応してもらえるので、急なトラブルがあったときも安心です。
また、本当に必要な機能だけを集約した設計にし、中間コストを見直すことで、低価格での提供を実現しています。
テマサックProの評判・口コミ
出典:テマサックProの評判
■テマサックProの価格
導入価格 | 非公開※当サイトにお問合せください |
ランニングコスト | 19,000円~ |
FIT-A【6位】

- 抜群の機能性
- 多機能かつ省スペース
- 一括入金ができる
FIT-Aは、今回紹介する自動精算機の中で機能性・性能はNo.1です。
磁気カードリーダー・一次元・二次元バーコードリーダー・サーマルプリンターを標準搭載しています。また、磁気ストライプの診察券・バーコード診察券の読み取りや、サーマルプリンターからの診療費領収書・診療明細書の発行が可能です。
本体の奥行きは、従来品の780㎜から大幅に改善され、350㎜となっているため省スペース化が可能です。
■FIT-Aの価格
導入価格 | 非公開※当サイトにお問合せください |
ランニングコスト | 27,500円~ |
自動受付精算機【番外※個別見積のため】

- シンプルで見やすい
- タッチレス操作ができる
- 受付も可能
自動受付精算機「セルフォート」は、15インチの大画面でイラストによる操作サポートがあり、オプションで音声ガイダンス機能を追加することが可能です。その他、オプションの空中入力装置によって、タッチレス操作ができます。
また、精算だけではなく、受付機能も備わっているので、1台2役で運用することが可能です。受付後、患者のデータは、レセコン・電子カルテに自動連携します。
自動受付精算機の評判・口コミ
出典:自動受付精算機の評判
■自動受付精算機「セルフォート」の価格
導入価格 | 個別見積もり |
ランニングコスト | 22,000円~ |
- キャンペーン対象期間
2022年12月1日(木)~2023年3月31日(金) - キャンペーン内容
対象期間中に[セルフォート]を注文し、納品が完了したユーザーを対象に、日立チャネルソリューションズ株式会社のコンパクトタイプ光触媒除菌脱臭機を3台プレゼント。 - 日立チャネルソリューションズ株式会社の光触媒除菌脱臭機は、コンパクトで身の回りに設置できるため、診察室など人の出入りが多く、部屋全体の除菌脱臭が難しいクリニックには最適です。詳細については、お問い合わせください。
おすすめの自動精算機については、下記の記事でも詳しく解説しています。気になっている方はチェックしてみてください。

自動精算機の価格を上下させる要因
ここでは、自動釣銭機の価格を上下させる要因である、3つのポイントを解説します。
①卓上or床置き
サイズの小さい卓上タイプのほうが、モニターサイズやお金の収容量など性能面は劣りますが、コストは抑えられます。
また、自動精算機ではなく、セルフレジ(フルセルフレジ)・セミセルフレジであれば、同様の機能で100~150万円で導入可能です。
②電子カルテ・レセプトとの連携手数料
電子カルテ・レセプトは、データ連携もしくはバーコード連携をする必要がありますが、データ連携の場合、連携手数料が発生します。
また、バーコード連携においても、別途バーコードプリンターの導入が必要になるので、覚えておきましょう。
③機種ごとの機能・性能の差
お金の収容量や、処理能力・速度・モニターのサイズなど、各機種で性能に細かな違いがあり、性能が高い製品は、価格も高くなります。
そのため、自院での運用に必要な機能やスペックをはっきりさせた上で、製品を選定するようにしましょう。
自動精算機の導入コストを下げる方法
ここでは、自動釣銭機の導入コストを下げる方法を解説していきます。
①自動精算機の代替としてセルフレジを導入する
自動精算機は、精算から金銭の授受までを、すべて1人で行うことが可能です。一方、セルフレジは、会計スタッフと患者が対面し、会計を行います。価格に関しては、セルフレジのほうが低コストで導入可能です。とはいえ、セルフレジでも100万円は超えると考えておいたほうがいいでしょう。
機能や価格を考慮し、そもそも自動精算機である必要があるのかを、よく検討してから導入するといいです。
また、セルフレジの場合、電子カルテ・レセプトとデータ連携できない製品がほとんどですが、データ連携が必要なのか?バーコード連携でもいいのではないか?ということも、検討する必要があります。
以下では、データ連携・バーコード連携それぞれのメリット・デメリットを提示しているので、参考にしてください。
データ連携
- 誰が・いつ・いくら請求して・いくらお釣りを渡して・どのように決済したかが分かる。
- 自費なのか保険なのか・診療科目は何か・入金か未収かがわかる
- 未収金管理ができる
- 金銭授受を正確に行える
電子カルテ・レセコンの中には接続費用がかかるものがある
バーコード連携
- 電子カルテ、レセコンのバーコード連携費用が発生するケースは少ない
- 金銭授受を正確に行える
- 細かなデータを取得できない
- 先に領収書を渡して精算を行うため患者が違和感を感じる可能性がある
スマレジであれば、セルフレジとして100~150万円で導入可能であり、電子カルテ・レセプトとデータ連携も可能です。
②補助金の活用
自動精算機は高額なため、できるだけ安い機種を選んでしまいがちですが、導入の際は補助金・助成金を活用することが可能です。
自動精算機を導入する際に活用できる補助金・助成金には、以下のようなものがあります。
- 働き方改革推進支援助成金
- 医療機関・薬局における感染対策補助金
- 事業再構築助成金
- ものづくり補助金
- IT導入補助金
補助金・助成金を受け取るには、それぞれ、定められている要件を満たさなければなりません。申請については、事前に各補助金・助成金の概要を確認し、導入予定の自動精算機メーカーにも問い合わせるようにしましょう。
自動精算機に使える補助金について、詳しくは下記の記事をご覧ください。

③リースの活用
リースとは、リース会社から製品や設備を5~7年の長期契約で借り入れて利用することです。
自動精算機を導入する場合、一括購入する必要がないため、初期費用を抑えることができます。また、ある程度自由に機種を選択可能です。
5年契約の場合、月々の支払い額は60回払いの利用料金は、月20,000円~30,000円が相場になります。
ただし、原則、途中解約はできないので、導入する際は長期的に考えて決めるようにしましょう。また、リースには審査があり、審査に通らない可能性も考えられます。
自動精算機の価格や導入に関するQ&A
ここでは、自動精算機の価格や導入に関するQ&Aを紹介していきます。
Q.自動精算機の導入価格内訳について教えてください。
メーカーによってことなりますが、通常は、本体価格+連携手数料+設置費用+初期設定手数料となります。
Q.価格面以外の自動精算機の選び方を教えてください。
サイズ・キャッシュレス決済対応の有無・金銭の処理能力で選ぶようにしましょう。医療機関で利用する場合は、電子カルテ・レセコン連携の有無も確認します。
Q.自動精算機導入のメリット・デメリットをおしえてください。
- 会計がスピーディーになる
- 業務効率アップで人件費削減
- スタッフの業務負担軽減
- 非接触で衛生的
- セキュリティ強化
- レジ操作の教育時間削減
- キャッシュレス決済をスムーズに導入可能
- 新しい顧客体験を創出できる
- 導入費用が高い
- ランニングコストも高め
- ある程度の設置スペースが必要
- 高齢者などにはサポートが必要な場合がある
自動精算機のメリット・デメリットについては下記の記事で詳しく解説しています。

Q.自動精算機の減価償却期間はどれくらいですか?
減価償却期間は5年です。
自動精算機の減価償却・耐用年数について詳しくは下記の記事で解説しています。

Q.自動精算機導入に補助金は使えますか?
- IT導入補助金
- 事業復活支援金
- 事業再構築補助金
- ものづくり補助金
- 業務改善助成金
- 小規模事業者持続化補助金
- 働き方改革推進支援助成金

まとめ
自動精算機は高額ですが、補助金やリースを利用することで、導入コストを抑えることが可能です。
また、セルフレジであれば自動精算機よりも低コストで導入できるので、導入前にどちらが必要かよく検討するようにしましょう。
どの機種を選べばいいか迷った際は、今回の記事で紹介した製品の中から選んでみてください。