自動釣銭機はお釣りが自動で払い出されるため、お釣りの渡し間違いが起きる心配がありません。セルフレジとしても運用できるため、会計業務がスムーズになります。しかし、自動釣銭機は高額なため、導入ハードルが高いです。
今回の記事では、自動釣銭機のレンタルについて詳しく解説した上で、リースとの違いや、自動釣銭機のレンタルに対応している業者を紹介していくので参考にしてください。
自動釣銭機のレンタルとは?
自動釣銭機は購入だけではなく、レンタルで導入することが可能です。 レンタルの場合、リースやサブスクと違い、1週間からの短期で導入できます。
リースの場合は数年単位の長期契約で、サブスクは毎月定額で利用できますが、レンタルは短期での利用を目的としている場合に非常に便利です。
たとえば、イベントや催事などで自動釣銭機が必要な場合は、レンタルを利用するといいでしょう。
自動釣銭機をレンタルで導入するメリット・デメリットは、以下の通りです。
- 購入だと高くなるがレンタルであれば低コストで導入できる
- イベントなどでレジが混雑してもセルフレジとして運用することでスムーズに会計を行える
- 釣り銭の渡し間違いがなくなる
- 現金の直接の手渡しがなくなるため非接触で衛生的
- 途中解約ができる
- 契約前の審査は不要
- 一定の設置スペースが必要
- 操作に慣れるまで多少の時間がかかる
- 長期で利用する場合は割高になる可能性がある
- レンタルできる製品が限られている
購入・リース・サブスクとの違いは?
自動釣銭機のレンタルと、購入・リース・サブスクとの違いは、下記の表の通りです。
購入 | レンタル | リース | サブスク | |
---|---|---|---|---|
期間 | なし | 1週間~短期間 | 5~7年 | 1ヶ月~長期 |
対象製品 | 自由に選択可能 | レンタル会社保有の在庫から賃借 | ユーザーが指定した商品をリース会社が新規購入 | サブスク会社保有の在庫から賃借 |
途中の解約 | ー | 可能 | 不可 | 可能 |
所有権 | ユーザー | レンタル会社 | リース会社 | サブスク会社 |
保守義務 | ユーザー | レンタル会社 | ユーザー | サブスク会社 |
費用 | ー | 購入と比べて割高 | レンタルと比べて割安 | レンタルと比べて割安 |
減価償却期間 | 耐用年数に準ずる | 適用外 | 所有権移転外ファイナンスリース取引:契約年数が耐用年数として扱われる 所有権移転ファイナンス・リース取引:固定資産と同様に減価償却を行う | 適用外 |
契約終了後の対応 | ー | 返却または契約延長 | 返却または再リース | 自動更新・解約する場合は申告 |
製品の選択肢 | 自由 | 限られている | 自由 | 限られている |
自動釣銭機がレンタルできる企業を紹介
ここでは、自動釣銭機がレンタルできる企業を紹介していきます。
自動釣銭機レンタル|株式会社ユニエイム

- 1週間から利用可能
- 一体型Tabレジ 6800UAのレンタルのため省スペース
- クレジットカード決済端末のレンタルもできる
- 株式会社ユニエイムでは、年間1,000件以上POSレジ周辺機器をレンタルしています。
- 自動釣銭機とPOSレジのセットでのレンタルも行なっており、POSレジでは売上・在庫・顧客管理が可能です。また、タブレット型なので省スペースで運用できます。
- 商品マスター設定は無料で対応してくれるので、手間がかかる作業を軽減可能です。
- 自動釣銭機以外にも、クレジットカード決済端末やスマートフォン型のPOSレジもレンタルしています。
■費用
期間 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 長期 |
料金 | 100,000 | 120,000 | 140,000 | 160,000 | お見積 |
- 一体型Tabレジ 6800UA
- 自動釣銭機
つり銭機レンタル|株式会社オー・ビー・エス

- 10日間からのレンタル
- POSレジや管理システムのレンタルも行なっている
- 券売機のレンタルもある
- 株式会社オー・ビー・エスでは、10日間から釣銭機のレンタルを行っています。レンタル期間や料金については、別途相談可能です。釣銭機は、紙幣と硬貨に対応しています。POSレジは10日間15,000円でレンタル可能です。
- その他、券売機や管理システムなどのレンタルも行なっているので、必要に応じて利用するといいでしょう。
- 日本全国に対応しているので、レンタルを検討している方は一度問い合わせてみてください。
■費用
期間 | 10日間 |
料金 | 別途見積り レンタル期間・料金相談可 |
- 釣銭機
自動釣銭機のリース・サブスクもチェック
ここでは、自動釣銭機のリース・サブスクについて詳しく解説していきます。
自動釣銭機のリース
リースは基本的に長期契約となり、5年~7年程度の契約です。初期費用を抑えられるというメリットはありますが、途中解約ができず、総額は購入するよりも高くなります。利用料金は、月20,000円~30,000円の60回契約が相場です。
少なくとも5年間は同じ機種を使い続ける必要があるので、リースの場合は、よく検討してから購入するようにしましょう。
自動釣銭機がリースできる企業例:株式会社藤田電機製作所

- 周辺機器とソフトをまとめてリースできる
- 初期費用を抑えられる
- 1ヶ月の利用料はサブスクプランより安い
- 株式会社藤田電機製作所では、 一括購入・分割購入の他、サブスクプラン・リースプランを提供しています。
- リースは5年契約となっており、月額19,000円で導入可能です。料金には周辺機器も含まれています。
- 導入実績が豊富なPOSレジ会社で、さまざまな業種・業態に対応可能です。 また、タブレットでの運用ができるので、省スペース化できます。
- サブスクプランもあるので利用期間を考慮した上で、導入を検討してみるといいでしょう。
■費用
期間 | 5年 |
料金 | LIVEREGI:月額19,000円×60回(釣銭機連動あり)LIVEREGI DX月額20,900円×60回(釣銭機連動あり) |
■セット内容
- 自動釣銭機
- バーコードスキャナー
- レシートプリンター
- LIVEREGI
自動釣銭機のサブスク
自動釣銭機のサブスクでは、一定期間定額で利用可能です。長期的に借りることができ、リースとは異なり、途中解約ができるので利用しやすいでしょう。基本的に契約は自動更新となっており、解約の申し出がない限り継続になります。
自動釣銭機のサブスクの価格相場は月額25,000円~30,000円程度です。 料金には保守費用やPOSレジ利用料も含まれており、非常におすすめなのでサブスクでの導入も検討してみてください。
自動釣銭機のサブスクができる企業例:スマレジ株式会社

- スモールスタートに最適
- 交換可能
- いつでも解約できる
- スマレジの機器サブスクプランは、POSレジの周辺機器を月額制で利用できるサービスです。毎月定額の利用料を支払うので、購入するよりも初期費用を抑えることができます。
- 自然故障の際は無制限で交換でき、故障や破損などのトラブル時も安心です。当日または翌営業日に交換機を出荷してもらえるので、オペレーションの影響を最小限に抑えられます。
- また、購入の場合は固定資産税の対象になり、減価償却の管理が必要になりますが、途中解約できるサブスクであれば必要ありません。 このように、さまざまなメリットがあるので非常におすすめです。
■費用
期間 | 1~60ヶ月 | 61ヶ月目以降 |
料金 | 月額30,580円~ | 月額23,980円~ |
※サブスク導入サポート費用:¥176,000(税込)が別途発生します。
※新紙幣・新硬貨への対応には、別途プログラム改修費用が発生します。
■セット内容
- バーコードスキャナー
- レシートプリンター
- キャッシュドロア
- カスタマーディスプレイ
- 自動釣銭機
自動釣銭機の購入価格相場もチェック
自動釣銭機本体の価格相場は、30万円~100万円程度です。POS レジ本体やその他の周辺機器を導入する場合は、100万円~150万円程度になります。
以下では、自動釣銭機の導入時の初期費用の内訳について、解説しますので参考にしてください、
自動釣銭機の導入時の初期費用の内訳は?
自動釣銭機を導入する際、周辺機器やPOSレジをすでに持っている場合は、自動釣銭機本体価格や設置手数料などのみが発生します。これらを持っていない場合は、以下のような内訳で費用が発生するので、覚えておきましょう。
- 自動釣銭機本体価格:40~100万円
- 年間保守契約費用:10万円~20万円
- POSシステム利用料:0円~10万円
- その他の周辺機器費用(レシートプリンター、バーコードリーダーなど):10万円~20万円
- 設置、導入サポート費用:0円~5万円
- 総額:100万円~150万円

まとめ
自動釣銭機のレンタルは、短期間での利用に適しています。イベントや催事はレジが混雑しがちですが、 自動釣銭機を導入することで会計がスムーズになるので、混雑を緩和可能です。
レンタル・リース・サブスクそれぞれにメリットがあるので、利用期間や料金を考慮した上で導入するようにしましょう。