自動釣銭機はお釣りが自動で払い出されるため、お釣りの渡し間違いが起きる心配がありません。セルフレジとしても運用できるため、会計業務がスムーズになります。しかし、自動釣銭機は高額なため、導入ハードルが高いです。
今回の記事では、自動釣銭機のレンタル・リースについて詳しく解説した上で、自動釣銭機のレンタル・リースに対応している業者を紹介していくので参考にしてください。
自動釣銭機のレンタル・リースとは?
自動釣銭機は購入だけではなく、レンタルやリースで導入することが可能です。加えて、新たな導入方法としてサブスクプランも登場しているので、3種類の基礎知識やメリット・デメリット、違いを解説していきます。
自動釣銭機のレンタルとは?
レンタルの場合、リースやサブスクと違い、1週間からの短期で導入できます。ただし価格は割高になるので基本的にはイベントなど、短期で利用するのがおすすめです。
リースの場合は数年単位の長期契約で、サブスクは毎月定額で利用できますが、レンタルは短期での利用を目的としている場合に非常に便利です。
たとえば、イベントや催事などで自動釣銭機が必要な場合は、レンタルを利用するといいでしょう。
自動釣銭機をレンタルで導入するメリット・デメリットは、以下の通りです。
- 短期の利用に対して購入だと高くなるがレンタルであれば低コストで導入できる
- イベントなどでレジが混雑してもセルフレジとして運用することでスムーズに会計を行える
- 釣り銭の渡し間違いがなくなる
- 現金の直接の手渡しがなくなるため非接触で衛生的
- 途中解約ができる
- 契約前の審査は不要
- 一定の設置スペースが必要
- 操作に慣れるまで多少の時間がかかる
- 同じ期間でみるとリースや購入より割高
- レンタル業者が取り扱っている製品から選ぶので希望の製品を使えない
自動釣銭機がレンタルできる具体的な企業についてみたい方は、「自動釣銭機がレンタルできる企業を紹介」をご覧ください。
自動釣銭機のリースとは?
自動釣銭機のリースとは、希望した自動釣銭機をリース会社が購入し、賃貸して利用することです。自動釣銭機の場合は5年契約の60回払いが多いです。月々のリース料金の相場は20,000円~30,000円程度になります。
購入だと100万円程度の初期費用がかかる自動釣銭機導入ですが、リースだと初期費用が大幅に抑えられます。
途中解約はできないので基本的に長期で使う場合におすすめです。
以下は自動釣銭機リースのメリット・デメリットです。
- 初期費用をおさえて自動釣銭機が導入できる
- 同じ使用期間でみるとレンタルより大幅に割安
- リース料金は全額経費にできるので、減価償却の手間がかからない
- 希望した自動釣銭機を導入できる
- リース料金の総額は購入した場合より高くなる(20,000円~30,000円×60=120~180万円)
- 途中解約が基本できない、解約した場合は解約金が発生する
自動釣銭機がリースできる具体的な企業についてみたい方は、「自動釣銭機がリースできる企業例:株式会社藤田電機製作所」をご覧ください。
自動釣銭機のサブスクとは?
自動釣銭機のサブスクは、リースに近く、自動釣銭機を月額料金のみで利用する形態の導入方法です。サブスク料金の相場は25,000円~30,000円になります。
リースとの違いは途中解約が可能な点になります。ただしあまりに短い期間での解約は認められないので気を付けましょう。
まだ一部のメーカーでしか取り扱っていない新しいプランですがメリットも多いです。
以下は自動釣銭機リースのメリット・デメリットです。
- 初期費用をおさえて自動釣銭機が導入できる
- 同じ使用期間でみるとレンタルより大幅に割安
- 途中解約できる
- リースと同じく全額経費精算可能
- 製品は選べない
- 総額は購入より高くなる
自動釣銭機がサブスクできる具体的な企業についてみたい方は、「自動釣銭機がサブスクできる企業を紹介」をご覧ください。
購入・レンタル・リース・サブスクの違いまとめ
自動釣銭機のレンタルと、購入・リース・サブスクとの違いは、下記の表の通りです。
購入 | レンタル | リース | サブスク | |
---|---|---|---|---|
期間 | なし | 1週間~短期間 | 5~7年 | 1ヶ月~長期 |
対象製品 | 自由に選択可能 | レンタル会社保有の在庫から賃借 | ユーザーが指定した商品をリース会社が新規購入 | サブスク会社保有の在庫から賃借 |
途中の解約 | ー | 可能 | 不可 | 可能 |
所有権 | ユーザー | レンタル会社 | リース会社 | サブスク会社 |
保守義務 | ユーザー | レンタル会社 | ユーザー | サブスク会社 |
費用 | ー | 購入と比べて割高 | レンタルと比べて割安 | レンタルと比べて割安 |
減価償却期間 | 耐用年数に準ずる | 適用外 | 所有権移転外ファイナンスリース取引:契約年数が耐用年数として扱われる 所有権移転ファイナンス・リース取引:固定資産と同様に減価償却を行う | 適用外 |
契約終了後の対応 | ー | 返却または契約延長 | 返却または再リース | 自動更新・解約する場合は申告 |
製品の選択肢 | 自由 | 限られている | 自由 | 限られている |
自動釣銭機がレンタルできる企業を紹介
ここでは、自動釣銭機がレンタルできる企業を紹介していきます。
自動釣銭機レンタル|株式会社ユニエイム

- 1週間から利用可能
- 一体型Tabレジ 6800UAのレンタルのため省スペース
- クレジットカード決済端末のレンタルもできる
- 株式会社ユニエイムでは、年間1,000件以上POSレジ周辺機器をレンタルしています。
- 自動釣銭機とPOSレジのセットでのレンタルも行なっており、POSレジでは売上・在庫・顧客管理が可能です。また、タブレット型なので省スペースで運用できます。
- 商品マスター設定は無料で対応してくれるので、手間がかかる作業を軽減可能です。
- 自動釣銭機以外にも、クレジットカード決済端末やスマートフォン型のPOSレジもレンタルしています。
■費用
期間 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 長期 |
料金 | 100,000 | 120,000 | 140,000 | 160,000 | お見積 |
- 一体型Tabレジ 6800UA
- 自動釣銭機
つり銭機レンタル|株式会社オー・ビー・エス

- 10日間からのレンタル
- POSレジや管理システムのレンタルも行なっている
- 券売機のレンタルもある
- 株式会社オー・ビー・エスでは、10日間から釣銭機のレンタルを行っています。レンタル期間や料金については、別途相談可能です。釣銭機は、紙幣と硬貨に対応しています。POSレジは10日間15,000円でレンタル可能です。
- その他、券売機や管理システムなどのレンタルも行なっているので、必要に応じて利用するといいでしょう。
- 日本全国に対応しているので、レンタルを検討している方は一度問い合わせてみてください。
■費用
期間 | 10日間 |
料金 | 別途見積り レンタル期間・料金相談可 |
- 釣銭機
自動釣銭機がリースできる企業例:株式会社藤田電機製作所

- 周辺機器とソフトをまとめてリースできる
- 初期費用を抑えられる
- 1ヶ月の利用料はサブスクプランより安い
- 株式会社藤田電機製作所では、 一括購入・分割購入の他、サブスクプラン・リースプランを提供しています。
- リースは5年契約となっており、月額19,000円で導入可能です。料金には周辺機器も含まれています。
- 導入実績が豊富なPOSレジ会社で、さまざまな業種・業態に対応可能です。 また、タブレットでの運用ができるので、省スペース化できます。
- サブスクプランもあるので利用期間を考慮した上で、導入を検討してみるといいでしょう。
■費用
期間 | 5年 |
料金 | LIVEREGI:月額19,000円×60回(釣銭機連動あり)LIVEREGI DX月額20,900円×60回(釣銭機連動あり) |
■セット内容
- 自動釣銭機
- バーコードスキャナー
- レシートプリンター
- LIVEREGI
自動釣銭機のサブスクができる企業を紹介
自動釣銭機のサブスクができる企業を紹介していきます。
スマレジ機器サブスクプラン(自動釣銭機セット)|株式会社スマレジ

- スモールスタートに最適
- 交換可能
- いつでも解約できる
スマレジの機器サブスクプランは、POSレジの周辺機器を月額制で利用できるサービスです。毎月定額の利用料を支払うので、購入するよりも初期費用を抑えることができます。
自然故障の際は無制限で交換でき、故障や破損などのトラブル時も安心です。当日または翌営業日に交換機を出荷してもらえるので、オペレーションの影響を最小限に抑えられます。
また、購入の場合は固定資産税の対象になり、減価償却の管理が必要になりますが、途中解約できるサブスクであれば必要ありません。 このように、さまざまなメリットがあるので非常におすすめです。
■サブスク費用
期間 | 1~60ヶ月 | 61ヶ月目以降 |
料金(税込み) | 月額31,570円~ | 月額24,970円~ |
※サブスク導入サポート費用:¥176,000(税込)が別途発生します。
※新紙幣・新硬貨への対応には、別途プログラム改修費用が発生します。
■セット内容
- バーコードスキャナー
- タブレットPOSレジ
- レシートプリンター
- キャッシュドロア
- カスタマーディスプレイ
- 自動釣銭機
- 保守・サポート
REGIX|グローリー株式会社

- グローリーの最新自動釣銭機がサブスクで利用可能
- セルフレジ・セミセルフレジ両方の運用が可能
- グローリー社の高性能な自動釣銭機が利用可能
REGIXは自動釣銭機のトップメーカーであるグローリー社が提供する、自動釣銭機付きレジセットのサブスクプランです。使用されている自動釣銭機は他のレジメーカーでは取り扱われていない高性能機となっています。
性能が高い製品を初期費用無料、月額30,000円弱で利用できる非常にお得なプランとなっています。
加えて、導入後の保守・サポート体制も、364日全国100拠点からの出張保守が標準対応となっており安心の体制です。
■サブスク費用
期間 | 1ヶ月~ |
料金 | 月額29,700円~ |
■セット内容
- バーコードスキャナー
- POS本体(レシートプリンター内蔵)
- キャッシュドロア
- カスタマーディスプレイ
- 自動釣銭機
- 保守・サポート
自動釣銭機の購入価格相場もチェック
自動釣銭機本体の価格相場は、30万円~100万円程度です。POS レジ本体やその他の周辺機器を導入する場合は、100万円~150万円程度になります。
以下では、自動釣銭機の導入時の初期費用の内訳について、解説しますので参考にしてください、
自動釣銭機の導入時の初期費用の内訳は?
自動釣銭機を導入する際、周辺機器やPOSレジをすでに持っている場合は、自動釣銭機本体価格や設置手数料などのみが発生します。これらを持っていない場合は、以下のような内訳で費用が発生するので、覚えておきましょう。
- 自動釣銭機本体価格:40~100万円
- 年間保守契約費用:10万円~20万円
- POSシステム利用料:0円~10万円
- その他の周辺機器費用(レシートプリンター、バーコードリーダーなど):10万円~20万円
- 設置、導入サポート費用:0円~5万円
- 総額:100万円~150万円

自動釣銭機とは?
自動釣銭機は、現金の取引において、顧客に正確な釣銭を提供するための機械です。会計処理を行う際、現金の受け取りと払い出しを自動で行ってくれます。
自動釣銭機は、硬貨と紙幣の受け入れ、発行が可能であり、通常はセンサーや計数機構を備えています。現金の取引が迅速かつ正確に処理され、人的なミスや混乱を最小限に抑えることができるのが最大の魅力です。
さらに、自動釣銭機には偽造紙幣の検出機能が組み込まれていることもあります。会計処理の効率化だけではなく、セキュリティの向上にも役立つため、他業種において導入が進んでいるのです。
自動釣銭機導入の効果とは?
自動釣銭機を導入する効果にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、具体的な効果について見ていきましょう。
業務効率が向上する
自動釣銭機の導入により、従業員は現金を手作業で数える必要がなくなります。
そのため、会計時間が短縮されるだけではなく、釣銭の数え間違いなどの人的ミスの軽減が期待できるでしょう。
従業員は他の重要な業務に集中することができ、スムーズなサービス提供が可能となります。
回転率の向上により、売上が伸びる
自動釣銭機の導入により、顧客の回転率が向上します。
その結果、短時間で多くの顧客に対応することが可能になるため、総合的な売上を伸ばすことが期待できます。
また、会計時間が減ることにより、顧客満足度を高めることも可能です。
詐欺や偽造の防止
自動釣銭機は最新の技術を使用しており、偽造紙幣や詐欺行為を検出する機能を備えています。
そのため、偽造紙幣の流通を防止し、店舗や企業の経済的な損失を予防することが可能です。
目視でこうした紙幣を見抜くのは難しいですが、釣銭機を利用することで不正の防止に繋がります。
レポートやデータの追跡
自動釣銭機は現金取引の詳細なレポートやデータを生成することができます。
例えば、日間の売上や曜日別の売上など、細かなデータ分析などが可能です。
経営者は売上データや現金フローのトレンドを把握し、効果的な経営戦略を立案することができます。
まとめ
自動釣銭機のレンタルは、短期間での利用に適しています。イベントや催事はレジが混雑しがちですが、 自動釣銭機を導入することで会計がスムーズになるので、混雑を緩和可能です。
レンタル・リース・サブスクそれぞれにメリットがあるので、利用期間や料金を考慮した上で導入するようにしましょう。