POSレジの練習機能(トレーニングモード)は、新入社員や従業員がPOSレジシステムの操作方法を学ぶための便利な機能です。
練習機能を使用すれば、従業員は実際の販売業務に入る前に、POSレジの機能や操作手順を練習することができます。
本記事では、POSレジの練習機能の概要や使い方について解説していきます。
練習機能を使いこなせば、トレーニング期間中に従業員は自信をつけ、スムーズな取引処理を行うことができるでしょう。
POSレジの練習機能(トレーニングモードとは?)
まずは、POSレジの練習機能について詳しく解説します。練習機能を使いこなせば、実践の場でスムーズなレジ作業が可能になるでしょう。
練習機能(トレーニングモード)の概要
練習機能(トレーニングモード)は、POSレジシステムの操作方法を従業員が練習するための機能です。従業員はトレーニングモードで、架空の商品やテストデータを用いてPOSレジの操作を学びます。
ボタン配置や商品コード入力、金銭取り扱いなどを練習し、エラーやミスがあっても実際の取引に影響しません。練習機能を利用することで、従業員は自信をつけ、スムーズかつ正確な取引処理が可能となります。
練習機能は従業員のスキル向上や新機能への適応力向上に役立ち、顧客満足度向上に貢献してくれるでしょう。
練習機能(トレーニングモード)の使い方
練習機能は、POSレジによっても操作方法が異なります。
一般的なPOSレジの練習機能は、シンプルにメニューからトレーニングモードを選択するだけで利用することが可能です。
トレーニングモードでは、実際のレジ操作をソフトウェア上で行うことができます。トレーニングモードで入力した情報は、POSシステムの実際の記録には反映されませんので安心して練習することができます。
POSレジの練習機能(トレーニングモード)で出来ることは?
POSレジの練習機能は、レジ操作の練習だけではありません。ここでは、POSレジの練習機能で出来ることをいくつか紹介します。
会計処理の練習
POSレジの練習機能(トレーニングモード)では、従業員は会計処理の練習を行うことができます。トレーニングモードは、実際の販売取引をシミュレートするため、商品の追加や削除、数量の変更、割引の適用などの操作が可能です。
従業員は、正確な会計処理や支払い方法の選択、おつりの計算などをトレーニングし、実際の取引時にスムーズかつ迅速に対応することができるでしょう。
売上データの管理
POSレジの練習機能では、売上データの管理も行うことができます。トレーニングモードでは、商品の売上データの登録や修正、売上レポートの確認などの練習も可能です。
従業員は、売上データの正確な入力や管理方法を学び、レジの売上情報を適切に管理するスキルを身につけることができます。実際の業務において売上データの正確性や分析が向上し、経営判断に役立てることができるでしょう。
顧客情報の管理
POSレジの練習機能(トレーニングモード)の中に、顧客情報の管理を練習する機能があります。従業員は、顧客の氏名、連絡先、メールアドレスなどの情報を登録・編集し、顧客データベースを操作するトレーニングを行うことが可能です。
実際の取引時に顧客情報を、正確かつ迅速に入力・更新するスキルを磨くことができます。また、トレーニングモードでは実際のデータではなく架空のデータを使用するため、顧客情報の漏洩やプライバシーの問題は心配ありません。
レシートの印字
トレーニングモードで、従業員はレシートの印字についても練習することができます。POSレジシステムでは、商品の詳細や価格、日付、店舗情報などを正確にレシートに印字する必要があるからです。
従業員はトレーニングモードで印字の方法や設定、レシートのデザインなどを学び、クリアなレシートを提供するスキルを磨くことができます。正確なレシート印字は、顧客にとっての重要な証拠であり、会計処理の信頼性を高めてくれるでしょう。
練習機能(トレーニングモード)搭載のおすすめPOSレジは?
ここでは、練習機能を搭載したおすすめのPOSレジを紹介します。
スマレジ

- いつでも最新の状態でシステムを利用できる
- 幅広いプランとオプションを用意
- アクティブ店舗数38,000店舗以上
スマレジは、iPhoneやiPadのアプリを活用したクラウド型のPOSレジシステムを提供しています。その主要な機能はクラウドに保存され、自動更新機能を通じて常に最新のシステムを利用することが可能です。
様々なプランとオプションを提供しており、業態や店舗の規模に応じて必要な機能を選び、追加できるのが特徴です。この適応性はスマレジの大きな利点と言えます。
さらに、サービス品質を保証し、サーバーの稼働率は99.95%とされています。万が一サーバーが停止した場合でも販売活動を継続できる体制が整っているため、安心して利用可能です。スマレジのアクティブ店舗数は38,000店舗以上であり、その普及度は高いです。
■スマレジの価格プラン
- スタンダード:0円
- プレミアム:5,500円/月
- プレミアムプラス:8,800円/月
- フードビジネス:12,100円/月
- リテールビジネス:15,400円/月
POS+

- 店舗のニーズに合わせてカスタマイズが可能
- 充実したサポート体制
- 小売業向けに特別に設計されたPOSレジシステム
POS+は、小売業向けに特別に設計されたPOSレジシステムで、在庫管理からレポート作成まで、小売業で必要とされる全範囲の機能を備えています。
さらに、各店舗の具体的な要件に合わせてカスタマイズを行うことも可能です。POS+の強みとして、充実したサポート体制が挙げられます。年中無休の電話サポートや全国どこでも対応できる訪問サポートなどを提供し、POSシステムが初めての店舗でも安心して導入することができます。
また、問題が発生した場合には迅速なサポートが提供されるため、いかなる状況にも適切に対応する体制が整っているという点も魅力的です。
■POS+の価格プラン
- POS+ retail:12,000円~/月
- POS+ food:12,000円~/月
- POS+ lite:6,000円~/月
- POS+ beauty:12,000円~/月
かんたん注文、かんたんレジ

出典:https://www.kantan-order.com
- お客様が自分でテーブル注文を行うことが可能
- スタッフが常に注文を取る必要がなくなる
- 注文ミスから生じるクレームを減らすことができる
「かんたん注文、かんたんレジ」は、顧客が自分でテーブル注文を行うことが可能なシステムです。その名が示す通り、このシステムはセルフオーダーを簡単に実現し、スタッフが常に注文を取る必要を排除します。
顧客が直接注文を行うことで、注文ミスから生じるクレームを減らし、これが結果的に顧客満足度の向上に貢献します。
料金プランは各事業者に適したものを利用できるので、興味のある方はまずお問い合わせください。
■かんたん注文、かんたんレジの価格プラン
各事業者に応じて料金プランを選択可能
ユビレジ

- 直観的で使いやすいデザイン
- 専門のコンサルタントによるサポート
- 30,000店舗以上で導入
「簡単が一番」をコンセプトに掲げるユビレジは、直観的で使いやすいデザインが特徴のPOSレジシステムです。初めての利用者でも安心して操作できるように、専門のコンサルタントによるサポートが提供されています。
また、多彩なオプション機能を提供しており、iPadやスマートフォンから直接注文や決済を行うシステムなど、業態に応じてPOSレジの機能をカスタマイズすることができます。ユビレジは30,000店舗以上で導入されており、顧客管理、ハンディ端末との連携、在庫管理との連携など、多くの成功事例がある信頼できるPOSレジシステムです。
■ユビレジの価格プラン
- 1ヶ月お試しプラン:月額0円
- プレミアムプラン:月額6,900円~
- ユビレジハンディ(飲食店向け):月額1,500円~
- ユビレジ在庫管理:月額4,500円~
- リースプラン:要問合せ
- レンタルプラン:初期費用0円・電話サポートプレミアム月2,000円 ※導入後2ヶ月間は無料
エアレジ

- 使いやすさを重視した機能
- 月額料金が不要
- 売上管理や分析も可能
Airレジは、無料で利用できるレジ機能を提供するPOSレジシステムで、月額料金が不要なため、導入にかかるコストを大幅に抑えることが可能です。ユーザーフレンドリーなUIと使い勝手の良い機能がこのシステムの特長です。
加えて、基本的なレジ操作だけでなく、売上管理や分析も手がけることができ、ビジネス運営を更に効率化することができます。さらに、AirペイやAirペイQRとの連携により、キャッシュレス決済にも容易に対応し、クレジットカード、交通系電子マネー、QRコードを用いた支払いも可能です。
Airレジは、48万8000以上の店舗で採用されており、アカウント数は約62万に上り、国内では最も人気のあるPOSレジシステムとなっています。
Airレジの価格プラン
- 0円~
POSレジとは?
ここでは、そもそもPOSレジとはどのような機器なのか、種類などについて解説していきます。
POSレジとは?
POSレジとは、販売時点情報管理システムのことです。元々はレジスター(キャッシュレジスター)と呼ばれる販売時にお金を受け取り、商品の売上を記録する機器のことを指していました。
現代ではデジタル化が進み、コンピュータシステムを使用した高度なレジシステムを指すことが多くなりました。
このPOSレジは、店舗での商品の売り上げを記録するだけでなく、在庫管理、商品の値付け、顧客管理、販売分析など多くの機能を持ち、小売業を円滑に運営するための強力なツールとなります。
また、最近ではクラウドベースのPOSレジが増え、モバイルデバイスやタブレットからでもアクセスできるようになり、運営効率と顧客体験の向上に大いに貢献してくれるでしょう。
POSレジの種類は?
次に、POSレジの種類についてみていきましょう。POSレジには以下の3種類があります。
タブレット型POSレジ
タブレット型POSレジは、iPadやAndroidタブレットなどを利用して操作するPOSシステムのことです。レジ業務はもちろん、在庫管理や売上分析なども行うことが可能で、そのコンパクトさと移動性から、特に小規模店舗やフードトラック、イベントでの利用に適しています。
また、レジ操作をタッチパネルで行うため、操作感が直感的で初めてでも扱いやすいのが特徴です。
ターミナル型POSレジ
ターミナル型POSレジは、専用の端末を使用するPOSシステムです。多くの場合、店舗のカウンターに設置され、商品バーコードスキャナーやレシートプリンターなどと連携します。
また、大規模店舗やチェーン店などで多く使用されており、高度な売上分析や在庫管理機能を含むことが多いです。
パソコン型POSレジ
パソコン型POSレジは、パソコンを使って操作するPOSシステムです。店舗のパソコンに専用のソフトウェアをインストールし、そのパソコンをレジとして利用します。
特に売上データの集計や分析、在庫管理といった業務を行う場合、大きな画面とキーボード入力の利便性が活かされます。多機能性と柔軟性が特徴で、中規模以上の店舗や複雑な業務を行う店舗に適しているといえるでしょう。
POSレジ導入のメリットは?
ここでは、POSレジを導入することで得られるメリットについて解説します。
在庫管理の効率化
POSレジシステムを用いると、商品の売上情報と在庫情報を連動させてリアルタイムに管理することが可能です。商品の在庫状況を常に最新の状態に保つことができ、過剰な在庫を抱えるリスクや在庫切れによる売上機会の損失を防げます。
また、必要な在庫の確保や適切なタイミングでの発注を容易にすることができ、全体的な在庫管理の効率を高められるのがメリットです。
売上分析の強化
POSレジシステムは販売データを自動的に収集し、データを用いて詳細な売上分析を行うことができます。商品の人気度、売上トレンド、顧客の購買パターンなどを詳しく知ることができ、これらの情報を基にしてより効果的な販売戦略を立てられます。
また、売上の低下を早期に察知し、適切な対策を講じることも可能となるでしょう。
カスタマーサービスの向上
多くのPOSレジには、顧客の購買履歴や好みを記録する機能が搭載されています。この機能を用いて、顧客一人ひとりに合わせたパーソナライズされたサービスを提供することが可能です。
例えば、過去の購入履歴に基づく推奨商品を提示したり、誕生日などの特別な日に割引クーポンを送ったりするなどのマーケティング活動が行えます。また、レジのスピードも向上し、顧客が待つ時間を減らすことができ、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
キャッシュレス対応
POSレジは様々なキャッシュレス決済に対応しており、顧客の利便性を高めるだけでなく、現金管理の手間やリスクを軽減します。
クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコード決済など、様々な決済方法を導入可能です。
顧客は自分の好きな支払い方法を選べ、その結果、販売機会の向上につながるでしょう。
コスト削減
クラウドベースのPOSレジの導入により、専用のハードウェアを購入する必要がなく、初期導入コストや運用コストを大幅に削減することが可能です。
また、システムは自動的にアップデートされるため、手動でのアップデートや保守作業にかかるコストと時間を省くことができます。
さらに、データがクラウド上に保存されているため、データの喪失リスクが低減され、その結果、データのバックアップや復元にかかるコストも抑えることが可能です。
POSレジの導入で、ビジネスの運営コストを効果的に削減するのに役立つでしょう。
POSレジ導入のデメリットは?
ここでは、POSレジ導入のデメリットについて解説します。
インターネット接続の依存性
クラウド型POSレジを導入する店舗では、安全性を高めてくれる反面、インターネット接続に大きく依存します。
つまり、インターネット接続が不安定な場所や、接続が一時的に切断された場合、POSレジシステムの一部または全部の機能が利用できなくなる可能性があるということです。
特に、リアルタイムでの在庫管理や売上データの分析、クラウドベースのバックアップなど、主要なビジネス操作が影響を受ける可能性があるでしょう。
プライバシーとセキュリティの懸念
POSレジシステムは、顧客の個人情報やクレジットカード情報、販売データなど、敏感な情報を扱います。そのため、情報が適切に保護され、不正なアクセスやデータ漏洩から安全であることが不可欠です。
セキュリティ対策が不十分なPOSレジは、顧客データを危険にさらすだけでなく、ビジネスの信頼性も損なう可能性があります。POSレジを選ぶ際は、システムがデータ暗号化、定期的なセキュリティ更新、二要素認証など、最新のセキュリティ対策を講じていることを確認することが重要です。
システムへの適応性
POSレジシステムの導入は、スタッフ全体が新しい流れと技術を理解し適応するための時間を必要とします。そのため、一時的に生産性を下げる可能性もあるでしょう。
また、ビジネスの運営や顧客サービスに悪影響を及ぼす可能性も考えられます。POSレジを上手く使いこなすためには、新しいシステムの導入に際して、スタッフへの十分なトレーニングとサポートが必要となるでしょう。
長期的な費用
POSレジシステムの選択において、初期費用や設定費用だけでなく、長期的な運用コストも考慮することが重要です。多くのPOSレジシステムは月額または年額の料金を設定しており、特定の機能やサービスには追加料金が発生することもあります。
初めは安価に見えるシステムでも、時間の経過とともにこれらの費用が蓄積し、結果的に高価になる可能性があります。そのため、総所有コストを考慮し、ビジネスのニーズとバランスを取ることが重要です。
カスタマイズの制限
POSレジシステムは一般的に様々なビジネスニーズに対応するための基本的な機能を提供しますが、全てのシステムが全てのニーズに対応できるわけではありません。
特定のビジネスモデルや業種に対応するための、特別なカスタマイズや特定の機能が必要な場合、制限がある可能性もあります。
特定の業種に特化した機能や、統合を必要とするビジネスにとっては、大きな問題となりえるでしょう。
そのため、POSレジシステムを選択する際には、現在のビジネスニーズだけでなく、将来の拡張や進化に対応できる柔軟性も考慮することが重要です。
まとめ
POSレジの練習機能(トレーニングモード)は、従業員がPOSレジシステムの操作を事前に練習するための機能です。
トレーニングモードを使うことで、従業員は実際の販売業務に入る前に、POSレジの機能や操作方法に慣れることができます。
POSレジを初めて導入する店舗や、機器の操作に不安を感じるスタッフが多い店舗などは、練習機能が搭載しているPOSレジの選択がおすすめです。
本記事で紹介した製品を参考に、自店舗に合ったPOSレジを選んでみてはいかがでしょうか。