POSレジは売上金だけでなく顧客やスタッフなど、非常に多くのデータ管理が可能です。
逆に重要なデータが豊富に含まれているPOSレジは、ウイルスに狙われやすいといえるでしょう。
今回は、POSレジでできるセキュリティ方法について解説していきます。ウイルス対策がされているPOSレジメーカーも紹介していきますので、検討の参考にして頂ければ幸いです。
本記事では、POSレジのセキュリティ対策について解説しています。その前にPOSレジの基礎知識についておさらいしたい方は、下記の記事をご覧ください。

【はじめに】POSレジがウイルス攻撃に狙われやすい理由
マルウェアによるPC被害は世界中で注意喚起がされているため、ご存じの方も多いでしょう。
それに派生して、最近では日本でもPOSレジを狙ったマルウェアの被害が増加しています。
POSレジが狙われる理由としては、システムの特性にあります。
POSレジには販売データや顧客に関する個人情報が豊富です。特にクレジットカードなど、犯罪者にとって価値のある情報は常に狙われています。
POSレジのセキュリティ対策を怠るとどうなるのか
ここからは、POSレジのセキュリティ対策を怠るとどのようなリスクがあるのかを解説していきます。
顧客データの流出
ポイントカードの発行やECサイトと連携している場合、システム内には多くの顧客データが蓄積されています。POSレジには勤怠管理機能が搭載されている製品もあり、利用していればスタッフの情報も入っているでしょう。
データの内容としては、氏名・住所・生年月日・購入履歴・クレジットカード番号・銀行口座などが含まれます。それらの情報が漏洩すれば、店舗に関わる全ての人が多くの犯罪に巻き込まれるリスクを抱えることになるのです。
情報が漏洩することで取引先や顧客からの信用を失うばかりでなく、賠償金を請求される恐れもあります。実際の事例として利益が半減したうえに集団訴訟を起こされた米国企業もあり、被害は決して小さくありません。
事業の重要機密データの流出
POSレジ内には個人情報の他に、売上を含む社外秘データなども保存されています。商品の仕入れ額や原価・取引先リストなどは、トラブルの種となるため一般的に公開してはいけない内容です。
それらの情報が外部に漏れてしまうと、取引先に迷惑をかけるだけでなく他社との競争に悪影響を与えかねません。最悪の場合、大切な情報を競売にかけられるといった事態にも発展してしまうのです。
そのような理由から、ウィルスにより情報が盗まれた企業は取引先から嫌煙されるケースもあります。関係の修復がうまくいかず取引停止に追い込まれる事もあるため、細心の注意が必要となるのです。
最悪のシナリオ
セキュリティ対策を怠り個人や企業の情報が漏洩すると、さまざまなトラブルに発展する恐れがあります。例えば、顧客の個人情報を守れない企業は、社会的な信用を失うことは明らかでしょう。
社会的な信用不振は、顧客だけでなく取引先との信頼関係にも少なからず影響します。漏洩した情報がデリケートな内容であればあるほど、その後の対応が問われるのです。クレジットカード情報が漏洩し実害が発生すれば、賠償金や罰則も科せられます。
最悪のシナリオとして、業務の立て直しが難しくなるばかりか借金のみを抱える事にもなりかねません。マルウェアは世界中で日々絶え間なく進化しており、総計で約8億4万件以上ともいわれています。
注意喚起されているにも関わらず、確認されているサイバー攻撃は1秒当たり約8件で年々増加傾向にあるのです。そのようなウィルスに対抗するためには、同等以上の力を持つセキュリティを装備しておく必要があります。
【予算・優先度別】POSレジのセキュリティ対策方法
POSレジのセキュリティ方法としてあげられるのが「技術的対策」「人的対策」「物理的対策」の3つです。
ここからは、それぞれの優先度と必要予算順に対策方法を説明していきます。
技術的対策を予算・優先度別に紹介
まずは技術的対策について解説します。
対策法 | 予算 | 優先度 | 簡単解説 |
---|---|---|---|
OSを常に 最新にアップデート | なし | ★★★★★ | 攻撃方法を変えながら日々進化していくウィルスに合わせてセキュリティを強化させる、最も手軽な方法です。常にOSを最新の状態にしておくことで、セキュリティの脆弱性を修正できます。 |
エンドポイントの セキュリティ対策ソフト導入 | 10,000円~50,000円 | ★★★★★ | タブレットなどの端末機器本体や、保存された情報を守るためのセキュリティ対策ソフトのことです。OSのセキュリティ対策をすり抜けたり、USBメモリから侵入しようとするウィルスを迅速に検知します。 |
GoogleWorkSpaceの導入 | 1人あたり税込680円~ | ★★★★★ | Googleが提供する高度なセキュリティが保証されたサービスです。データは全て、世界でもトップレベルの安全性を誇るGoogleのサーバー内で保管されます。 |
2段階認証・スタッフ別の認証フローを導入 | なし | ★★★★ | POSレジの基本的なログイン方法に加え、もう一段階認証方法を追加しておく方法です。2段階認証に設定しておくことで、セキュリティ環境をより強固にすることができます。 |
ログ管理ツール導入 | サーバーライセンス・クライアントライセンス・保守費用を含む5台セットで306,250円程度(SKYSEAの場合) | ★★★ | POSシステムを「いつ・誰が・どのように」使用したのかを履歴として記録できるツールです。トラブル発生時に履歴をさかのぼることで、不正動作を把握しやすくなります。 |
UTM導入 | 月額5,000円~10,000円程度(小規模店舗の場合) | ★★★ | ファイアウォールやアンチウィルス・アンチスパム・Webフィルタリングなどを集約した管理方法です。多様な対策をまとめることで、コストや手間を抑えています。 |
①POS端末のOSを常に最新にアップデートする
予算:なし
優先度:★★★★★
日々進化するサイバー攻撃と同じスピード感で、セキュリティの脆弱性を修正する方法です。無料で行えるものが多く、有償の場合でも1万〜2万円程度と比較的安価となっています。非常に強力で手軽な対策方法となりますので、必ず行いましょう。
以下は、iPadとWindowsのアップデート方法になります。
①あらかじめiCloudやコンピュータに端末のデータをバックアップしておく
②端末を電源に接続してから、Wi-Fiを使ってインターネットに接続
③「設定」アプリから「一般」を選択したあと、「ソフトウェアアップデート」をタップ
④「ダウンロードしてインストール」をタップ
※ソフトウェアアップデートのオプションが複数提示される場合は、インストールしたいものを選択しましょう。
⑤「今すぐインストール」をタップする※「ダウンロードしてインストール」が表示される場合は、そちらをタップして一度アップデート情報をダウンロードします。その後パスコードが求められるので、入力してから「今すぐインストール」をタップしましょう。
⑥アップデート完了
Windows10の場合
①画面左下にある「スタート」をクリック
②「設定」→「更新とセキュリティ」→「更新プログラムをチェック」をクリック
③アップデート完了
Windows11の場合
①画面下にある「スタート」をクリック
②「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」をクリック
③アップデート完了
②エンドポイントのセキュリティ対策ソフト導入
予算:10,000円~50,000円
優先度:★★★★★
タブレットなどの端末や保存された情報を守るために、セキュリティ対策ソフトの導入も有効な方法です。OSのセキュリティ対策をすり抜けたウイルスを迅速に検知し、被害を抑制してくれます。
また、USBメモリなどのインターネットを介さずに侵入しようとするウイルスに対しても検知可能です。ウイルスバスターであれば年間数千円で導入できます。安価でありながら確実な効果が期待できるので、こちらも必ず実施しておきましょう。
編集部のおすすめはトレンドマイクロ製の「ウイルスバスタークラウド」です。初心者でも設定がしやすく毎日スキャンが入るので安心度も高いです。

③GoogleWorkSpace導入
予算:1人あたり税込680円~
優先度:★★★★★
Googleが提供するビジネスツールのひとつで、高度なセキュリティが保証されたサービスです。GmailやGoogleカレンダーの利用はもちろんのこと、エンドポイント管理機能も標準搭載しています。
データは世界でもトップレベルの安全性を誇るGoogleのサーバー内に保管されるため、重要な情報も安心です。マイクロソフトも同様のサービスがありますが、セキュリティ面で比較するとGoogleは世界最高峰といえます。
1人あたり月額680円から導入でき、サービスによってプランの選択も可能です。初めて利用する場合のみ無料期間が設けられているので、気になる方は体験してみましょう。
④2段階認証・スタッフ別認証フローの導入
予算:個別に見積もり
優先度:★★★★
前提として、POSレジの端末にパスワードを設定しておくことは最低限のセキュリティ対策となります。その上で、認証方法を追加して設定しておく方法が2段階認証です。レジの立ち上げ時に、スタッフIDを読み込まないと操作できないといった設定方法もあります。
2段階認証の手法をとることで、よりセキュリティの強化が可能です。この手法では万が一情報が漏洩してしまった際に、誰がどのような操作をしていたのかも分かります。犯人の特定や、そもそもの抑止力にも繋げられるでしょう。
⑤アクセス管理・ログ管理ツールの導入
予算:サーバーライセンス・クライアントライセンス・保守費用を含む5台セットで306,250円程度(SKYSEAの場合)
優先度:★★★
アクセス・ログ管理ツールでは、POSシステムを「誰が」「いつ」「どのように」使用したのかが記録されます。スタッフごとの操作履歴が分かるので、不正な動作を把握しやすくなるのです。
例えば、SKYSEA(スカイシー)は組織全体のIT管理やウイルス防御を行えます。USBなどの記録媒体の使用制限も設定でき、端末内データの抜き取りも防止可能です。多くの他社セキュリティ製品との相性も良く、強固な対策が期待できます。
外部からのサイバー攻撃だけでなく、スタッフなどによる情報漏洩のリスクも防止したい企業に最適です。
⑥UTM導入
予算:月額5,000円~10,000円程度(小規模店舗の場合)
優先度:★★★
日本語訳で「統合脅威管理」と言い、ひとつでさまざまなセキュリティ管理ができる方法となります。通常ウイルス対策として、ファイアーウォールやアンチウィルス・アンチスパムなどが必要です。
それらの機能をひとつに集約した対策方法のことをUTMと言います。機能や会社の規模によって価格は異なるので、導入する際にはよく比較の上検討していきましょう。
人的対策4選
続いては、人的対策について解説します。
対策法 | 予算 | 優先度 | 簡単解説 |
---|---|---|---|
USBメモリ差し込みルールの策定 | なし | ★★★★★ | ウイルス感染している可能性のあるUSB端末の差し込みを、防止するための措置です。同時に情報抜き取り対策につなげられます。 |
パスワード管理を徹底 | なし | ★★★★★ | 記号・数字・アルファベットの大小などを組み合わせた15文字以上のパスワードを設定し、管理する方法です。パスワード管理には専用ツールを利用すると良いでしょう。 |
タブレットPOS端末に不要なアプリを入れない | なし | ★★★★★ | アプリを介してウィルス感染してしまうケースを防止する方法です。提供元の確認や使用していないアプリは、定期的に消去しましょう。 |
スタッフのセキュリティ教育を徹底 | なし | ★★★★★ | スタッフ全員にセキュリティに対する重要性を理解してもらい、意識してもらう方法です。セキュリティ対策においては性善説ではなく性悪説で臨み、仕組みでカバーしていきましょう。 |
①USBメモリ差し込みルールの策定
予算:なし
優先度:★★★★★
USBは手軽に情報の共有ができる機器である分、取り扱いには注意が必要です。手軽な分ウイルス感染がしやすいUSB端末は、差し込むだけで簡単に他の端末も感染させてしまいます。
そのため、USBの差し込みについては十分なルール作りが必要です。差し込みにルールを決めることは、同時にUSBを使った情報の抜き取り防止にもつなげられます。しかし、基本的にはUSBの差し込みを禁止することが一番有効です。
技術的対策にも登場したSKYSEAでは、USBの差し込みログを管理できます。実際に差し込まれた際に、管理者へアラート通知が届くように設定することも可能です。また、PC端末の設定としてUSBを差し込んでも自動で読み込まないようにする方法もあります。
②パスワード管理を徹底
予算:なし
優先度:★★★★★
パスワードの設定方法にも十分に注意する必要があります。簡単なパスワードであれば、すぐに推測されてしまう恐れがあるからです。パスワードの作成方法としては、氏名や誕生日・電話番号などに絡めた英数字の使用はおすすめしません。
可能であれば、アルファベットの大小・数字・記号を組み合わせた15文字以上が良いでしょう。パスワードを設定した後は、保管方法にも気をつける必要があります。パスワードを紙で書いてPOSレジの周辺に貼り付けていては意味がありません。
近年では「True Key」などといったパスワード管理ツールもあるので、活用してみましょう。
③タブレットPOS端末に不要なアプリを入れない
予算:なし
優先度:★★★★★
アプリを介してウィルスが侵入してしまうというケースもよくあるトラブルです。そのため「無料だから」「便利そうだから」といった理由から、安易にアプリを入れることはおすすめできません。
どうしてもアプリを入れたい場合は、提供元の確認を必ず行いましょう。正規のストアであれば、審査に通ったアプリしか掲載されないので安心できます。そもそもとして、端末には本当に必要なアプリだけを入れておくのがおすすめです。
定期的にアプリのチェックを行い、使っていないものに関しては消去していきましょう。
④スタッフのセキュリティ教育を徹底
予算:なし
優先度:★★★★★
スタッフ全員にセキュリティ教育を行い、業務中の意識を高めてもらう方法です。スタッフ一人ひとりが高い意識を持つことで、取引先との信頼関係も築きやすくなります。非常に有効な方法ですが、アルバイトやパートなど末端社員にまで行き届かせるのは困難です。
末端社員に対しては、定期的な研修の他に厳格なルールを設けて動きを抑制することも必要になるでしょう。信頼できるスタッフだとしても、知らずにウィルスを持ち込んでしまうリスクは誰にでもあり得ます。
セキュリティ対策に関しては信頼という概念を捨て、仕組みでカバーしていきましょう。
物理的対策
最後に物理的対策について解説します。
対策法 | 予算 | 優先度 | 簡単解説 |
---|---|---|---|
店舗扉のカギ閉めを徹底 | なし | ★★★★★ | 閉店後のデータ抜き取りを防止する方法です。客用出口・通用口・窓の施錠を徹底します。 |
防犯カメラを設置する | 10万~20万円 | ★★★★ | POSレジが映る位置に防犯カメラを設置する方法です。セキュリティの高さをアピールできたり、犯罪の抑止力につながります。 |
スタッフ出退勤管理をしっかり行う | なし | ★★★★★ | どのスタッフが・いつ・何時から何時までといった勤怠管理を徹底する方法です。情報漏洩が起きてしまった際に、犯人の特定がしやすくなります。 |
①店舗扉のカギ閉めを徹底
予算:なし
優先度:★★★★★
店舗扉や窓の施錠を徹底することは、防犯面において非常に重要です。中には閉店後を狙って侵入し、POSレジのデータを抜き取るケースもあるので決して侮れません。うちは大丈夫だからとあやふやにせず、施錠を徹底できるようなルール作りを徹底しましょう。
施錠箇所としては、客用出入口の他に従業員や関係者が使用する通用口や窓になります。特に小窓は施錠忘れが多い部分ですので、犯罪者も狙ってくる確率が高いです。スマートロックを設置すれば、外出先でも施錠の有無を確認できます。
②防犯カメラを設置する
予算:10万~20万円
優先度:★★★★
POSレジが映る位置に防犯カメラを設置する方法もおすすめです。トラブルが起きた際に、誰がレジを操作していたのかを確認することができます。顧客の視界に入る位置にカメラを設置することで、犯罪の抑止効果も期待できるでしょう。
POSレジの中には、防犯カメラと連携する機能がある製品もあります。POSレジと連携することで会計データと映像を紐付けることができ、精度の高いデータの記録が可能です。工事不要で手軽に設置できるカメラもあります。
③スタッフ出退勤管理をしっかり行う
予算:なし
優先度:★★★★★
基本的な部分にはなりますが、スタッフの勤怠管理を徹底することは非常に重要です。どのスタッフが・いつ・何時から何時まで勤務していたのかを管理していきます。万が一情報漏洩が起きてしまった際にも、犯人の特定が容易です。
自身の行動が管理されているとスタッフが認識するだけで、犯罪の抑止力にもなります。POSレジにはスタッフの勤怠管理機能を搭載している製品もあり、追加機器を購入する必要がありません。
不正アクセスと同時に、打刻時間の改ざんも防止できるでしょう。
セキュリティ対策がしっかりしたPOSレジを選ぶことも重要
大前提として、セキュリティ対策が万全なPOSレジを選ぶことが大切になってきます。
メーカーであれば、POSレジのセキュリティに精通しており安心です。対策が徹底している製品であれば、店舗が別途準備することも少なくなりコストも削減できます。
対策が遅れたばかりにウイルス攻撃を受けてしまってからでは、信用や売上を取り戻すことは難しいです。現在利用しているPOSレジのセキュリティが心配な場合は、早めに買い替えを検討すると良いでしょう。
セキュリティ対策がしっかりしたPOSレジ7選
ここからは、セキュリティ対策が行われているおすすめのPOSレジを紹介します。
スマレジ

スタッフの出退勤管理をはじめ、利用できる機能が豊富なPOSレジです。スマレジ・アプリマーケットでは、使いたい機能のみを購入でき店舗ごとのカスタマイズもできます。標準搭載として、メニューごとにパスワード制限をかけられるよう設定も可能です。
さらに、スマレジはクラウド録画サービス「Ciero」の防犯カメラと連携できます。レジの会計データと映像を紐付けることができ、異変があった時にも正確な状況確認が行えるのです。
おすすめ度 | ★★★★★ |
対応業種 | 全ての業種 |
初期費用 | 合計108,100円~※iPad(32GB)+お手軽POSレジセット(レシートプリンタ、キャッシュドロア、レシートロール紙10巻)の場合 |
月額利用料 | ・スタンダード:0円 ※1店舗のみ ・プレミアム:5,500円/月※1店舗につき ・プレミアム プラス:8,800円/月※1店舗につき ・フードビジネス:12,100円/月※1店舗につき ・リテールビジネス:15,400円/月※1店舗につき ※周辺機器費用が別途発生します。 |
機能の豊富さ | ★★★★★ |
使いやすさ | ★★★★★ |
サポート | 365日対応コールセンター、メールサポート、無料電話相談、オンサイト保守(50店舗以上の規模を持つ方のみ対象) |
メーカー名 | 株式会社スマレジ |
\おすすめランキング1位/
SquarePOSレジ

・機械学習と専門スタッフが連携し、決済状況を常時監視
・2段階認証を設定可能
・スタッフごとのアクセス制限を設定できる
ECサイトと実店舗をシームレスに連携できるPOSレジです。専門的な知識がなくてもネットショップの開設が可能な機能を搭載しており、販路の拡大が期待できます。決済状況は日々変化する不正取引をもとに、システムと専門スタッフが連携して常時監視。
不自然な取引が発生した際には、すぐに専門チームから連絡するよう体制が整えられています。個別のアクセス制限が設定でき、限られたスタッフのみしかレジ操作ができないようにすることも可能です。
おすすめ度 | ★★★★★ |
対応業種 | すべての業種 |
初期費用 | 合計122,380円~※iPad(32GB)、レシートプリンタ、キャッシュドロア、レシートロール紙20巻の場合 |
月額利用料 | 0円~ |
機能の豊富さ | ★★★★ |
使いやすさ | ★★★★ |
サポート | 電話・メールサポート |
メーカー名 | Square株式会社 |
POS+

・365日電話サポートや全国駆けつけサポートを標準装備
・スタッフの打刻情報をクラウドで保存でき、いつでも参照可能
・機能アップデートの頻度が高い
小売・飲食・美容の業種に特化したプランがそれぞれ用意されています。POS+はどのプランでも手厚いサポートを受けられるのが特徴です。365日対応の電話サポートや全国無制限の駆けつけサポートがついています。
不具合やトラブルがあった際には、スピーディな対応を期待できるでしょう。スタッフの打刻情報をクラウドに保存でき、いつでも参照できる点も特徴です。機能のアップデート頻度も高く、いつでも最新の状態を保持できます。
おすすめ度 | ★★★★ |
対応業種 | 小売、飲食、美容・サロン |
初期費用 | 要問い合わせ |
月額利用料 | POS+ retail(小売店向け) 12,000円〜 POS+ food(飲食店向け) 12,000円〜 POS+ lite(小規模飲食店舗向け) 6,000円〜 POS+ beauty(美容・サロン向け) 12,000円〜 |
機能の豊富さ | ★★★★ |
使いやすさ | ★★★★ |
サポート | 365日電話サポート、全国駆けつけサポート |
メーカー名 | ポスタス株式会社 |
Airレジ

・特定の機能に対してパスコードで利用制限をかけられる
・Air SHIFTと連携することでスタッフの勤怠管理が可能
・Airペイでは国際標準であるPCI DSSに準拠しているシステムを活用。
リクルートが母体で、0円から利用できるPOSレジです。特定の機能に対して、パスコードで利用制限をかけられる機能を搭載しています。勤怠管理システムであるAir SHIFTと連携すれば、スタッフの出退勤日のデータ化が可能です。
キャッシュレス決済ができるAirpayでは、国際標準であるPCI DSSに準拠しているシステムを利用しています。重要なデータがしっかり守られるため安心です。
おすすめ度 | ★★★★ |
対応業種 | 全ての業種 |
初期費用 | 合計101,620円~※iPad(32GB)、レシートプリンタ、キャッシュドロアの場合 |
月額利用料 | 0円~ |
機能の豊富さ | ★★★★ |
使いやすさ | ★★★★ |
サポート | メール・チャットサポート |
メーカー名 | 株式会社リクルート |
ユビレジ

業種や規模を選ばず利用できるPOSレジです。豊富な機能と充実したサポートにより、店舗からの継続利用率は99%を占めています。データ保存は実績のあるサーバー会社に委託しているため、データを安全に保存可能です。
全てのページアクセスにおいてSSLを採用しており、データの漏洩を防ぎます。24時間撮影ができるクラウド録画カメラ「Safie」と連携できるので、不正取引を見逃しません。
おすすめ度 | ★★★★ |
対応業種 | 全ての業種 |
初期費用 | 要問い合わせ |
月額利用料 | ユビレジ プレミアムプラン 6,900円~ユビレジ お試しプラン0円~ |
機能の豊富さ | ★★★★ |
使いやすさ | ★★★★ |
サポート | メール・電話(標準・サポートプレミアム)サポート、オンサイト保守 |
メーカー名 | 株式会社ユビレジ |
BCPOS

・顧客データはパスワードを使った機能制限が可能
・USBキーを挿すだけで暗号化された重要データを管理
・オプションで電話対応時間の延長サポートが受けられる
顧客データに付随するさまざまな機能を、パスワードにより制限をかけられます。パスワードは管理者業務用と制限付きの2種類での設定が可能です。機能制限では顧客情報の登録修正を、管理者業務用では全ての顧客データを集計することができます。
また、顧客に関する指定データはUSBキーを挿した時のみ扱えるよう設定も可能。USBキーの購入は必要になりますが、重要な顧客データを守るためには有効な手段となります。
おすすめ度 | ★★★★ |
対応業種 | 全ての業種 |
初期費用 | 合計224,000円~ ※タッチパネルPC、レシートプリンタ、バーコードリーダー、カスタマディスプレイ、キャッシュドロアの場合 |
月額利用料 | BCPOSベーシックプラン 5,000円 BCPOSスタンダードプラン 10,000円 BCPOSダブルプラン 13,500円 BCPOSトリプルプラン 16,000円 BCPOS追加オプション 1オプションにつき+4,000円 1年パックプランBCPOSベーシックプラン 54,000円BCPOSスタンダードプラン 108,000円 BCPOSダブルプラン 145,800円 BCPOSトリプルプラン 172,800円 BCPOS追加オプション 1オプションにつき+43,200円 買取パックプラン(ソフトウェアのみ)BCPOSベーシックプラン 270,000円 BCPOSスタンダードプラン 540,000円 BCPOSダブルプラン 729,000円 BCPOSトリプルプラン 864,000円 BCPOS追加オプション 1オプションにつき+216,000円 |
機能の豊富さ | ★★★★ |
使いやすさ | ★★★★ |
サポート | 電話サポート(通常・プラス・ワイド)、ハードウェア保守 |
メーカー名 | 株式会社ビジコム |
Uレジ

・24時間365日対応のサポートデスクあり
・打刻時に端末のカメラで撮影が可能
・USEN Cameraで防犯カメラを導入できる
店内BGMでおなじみのUSENが提供するPOSレジシステムです。スタッフの打刻時に端末カメラで撮影ができます。正確な勤怠状況を記録できる上に、不正打刻を防げる点が特徴です。
24時間365日対応のサポートデスクがあり、万が一の時もスピーディに対応してもらえます。別サービスのUSEN Cameraであれば、手軽に防犯カメラを導入可能です。
おすすめ度 | ★★★★ |
対応業種 | 飲食・美容・小売・整体院 |
初期費用 | 要問い合わせ |
月額利用料 | 要問い合わせ |
機能の豊富さ | ★★★★ |
使いやすさ | ★★★★ |
サポート | 24時間365日電話サポート |
メーカー名 | 株式会社 USEN |
上記はセキュリティが強固なPOSレジを紹介していますが、セキュリティ以外の面も加味してPOSレジを選びたい方は下記の記事をご覧ください。全50製品を比較して、厳選したPOSレジをおすすめの形式で紹介しています。

まとめ
POSレジは1台で多くのデータを管理できるため、店舗を運営する際に非常に便利な製品です。しかし、データの内容は犯罪に利用できてしまうものが含まれているので、強固な防犯対策が必要です。
ウイルスによりデータが漏洩してしまうと、店舗の信用が失われる事態にもなりかねません。常に身近にある犯罪のひとつなので、POSレジの買い替えを含めてできる対策は全て行いましょう。